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技術人文知識国際業務ビザ|建設業で取得する条件とポイント

建設現場の背景にクレーンや作業員が働く様子と、外国人技術者が設計図を持っている 就労ビザ

日本の建設業界では、高度な技術を持つ外国人材の需要が高まっています。しかし、「建設業で技術・人文知識・国際業務ビザを取得できるのか」「どのような条件を満たせば良いのか」という疑問を持つ方も多いでしょう。建設業は単純労働とみなされやすい分野ですが、設計、施工管理、プロジェクトマネジメントなど、専門的な知識や技術を要する職種であれば、技術・人文知識・国際業務ビザの取得が可能です。本記事では、建設業で技術・人文知識・国際業務ビザを取得するための条件やポイント、成功事例を詳しく解説します。また、ビザ取得が難しい場合の代替手段についても紹介します。日本の建設業界での就労を希望する外国人の方や、外国人材の採用を検討している建設会社の担当者の方にとって、有益な情報となるでしょう。

技術人文知識国際業務ビザとは?建設業での適用可能性

技術・人文知識・国際業務ビザは、外国人が日本で専門的・技術的分野の仕事に従事するための在留資格です。建設業は単純労働とみなされることが多いですが、専門的な知識や技術を要する職種であれば、このビザの取得が可能です。ここでは、技術・人文知識・国際業務ビザの基本的な概要と、建設業での適用可能性について解説します。

技術人文知識国際業務ビザの概要と対象分野

技術・人文知識・国際業務ビザは、以下の3つの分野での就労を目的とした在留資格です:
  • 技術分野:理学、工学など自然科学系の知識を要する業務
  • 人文知識分野:法律学、経済学など社会科学系の知識を要する業務
  • 国際業務分野:外国語や文化に基づく思考や感受性を必要とする業務
建設業では、主に「技術分野」に該当する業務が多く、建築設計、構造設計、施工管理、設備設計などが含まれます。このビザの取得には、原則として大学卒業程度以上の学歴または10年以上の実務経験が必要です。
ポイント:技術・人文知識・国際業務ビザは、単純労働ではなく、専門的・技術的分野での就労を目的としています。建設業でも、専門性の高い業務であれば対象となりえます。

建設業で技術人文知識国際業務ビザが適用される条件

建設業で技術・人文知識・国際業務ビザが適用される条件は以下の通りです:

1. 専門的な職種であること
  • 建築設計:建築物の設計、CAD操作など
  • 構造設計:建築物の構造計算、耐震設計など
  • 施工管理:工程管理、品質管理、安全管理など
  • 設備設計:電気設備、機械設備、空調設備の設計など
  • プロジェクトマネジメント:建設プロジェクトの管理、調整など
  • 事務職・営業職・翻訳など:事務職や営業職などについても該当する学部などを卒業していれば可能な場合があります
2. 学歴または実務経験
  • 建築学、土木工学などの関連分野で大学卒業(短大含む)以上の学歴
  • または、関連分野で10年以上の実務経験(国際業務は3年)
3. 職務内容と学歴・実務経験の関連性
  • 従事する業務が、学んだ専門分野や実務経験と関連していること
注意:現場作業員や単純労働とみなされる業務(例:型枠工、鉄筋工、塗装工など)は、技術・人文知識・国際業務ビザの対象外と考えた方がよいでしょう。これらの職種では、特定技能ビザや育成就労制度の活用を検討する必要があります。

建設業で技術人文知識国際業務ビザを取得するための条件

建設業で技術・人文知識・国際業務ビザを取得するためには、いくつかの重要な条件を満たす必要があります。ここでは、学歴要件や職務内容の関連性、必要なスキルや経験を証明する方法について詳しく解説します。

学歴要件と職務内容の関連性

技術・人文知識・国際業務ビザの取得には、学歴と職務内容の関連性が重要です:

基本的な学歴要件
  • 大学卒業以上:建築学、土木工学、環境工学などの関連分野を専攻していること
  • 専門学校卒業日本の専修学校専門課程を修了し、「専門士」または「高度専門士」の称号を取得していること
  • 実務経験:関連分野で10年以上(国際業務は3年)の実務経験があること(学歴要件を満たさない場合)
職務内容との関連性
  • 学んだ専門分野と従事する業務が関連していることが重要
  • 例:建築学を専攻した場合は建築設計や施工管理、土木工学を専攻した場合は土木設計や現場監督など
専攻分野 関連する建設業の職種
建築学 建築設計、施工管理、インテリアデザイン
土木工学 土木設計、現場監督、測量技術者
環境工学 環境アセスメント、設備設計
機械工学 設備設計、メンテナンス管理
ポイント:申請時には、学歴と職務内容の関連性を明確に示すことが重要です。成績証明書や卒業論文のテーマなど、専門性を証明する資料を準備しましょう。とは言え近年は大卒以上の場合は関連性については緩和傾向でそこまで厳密な関連性までは問われていないと言われています。
注意:海外の資格や免許は日本では直接認められないことが多いです。ただし、専門性を証明する補助資料としては有効な場合もあります。日本の資格取得を目指すことも検討しましょう。

技術人文知識国際業務ビザ申請時に注意すべきポイント

技術・人文知識・国際業務ビザの申請は、適切な準備と正確な書類提出が重要です。ここでは、申請時に必要な書類や審査のポイント、よくある不備とその対策について解説します。

必要書類の準備と審査ポイント

技術・人文知識・国際業務ビザの申請には、以下の書類が必要です:

基本的な申請書類
  • 申請書
  • 写真(縦4cm×横3cm)1葉
  • 返信用封筒(簡易書留用)
  • パスポートのコピー
学歴・職歴関連書類
  • 卒業証明書(大学以上または専門学校)
  • 成績証明書
  • 過去の在職証明書(実務経験で申請する場合)
  • 資格証明書(建築士、施工管理技士など)
雇用関連書類
  • 雇用契約書
  • 会社の登記事項証明書
  • 会社の決算報告書
  • 事業内容を説明する資料(会社案内など)
職務内容関連書類
  • 職務内容説明書(具体的な業務内容、必要なスキル、専門知識を記載)
  • 組織図(申請者の位置づけを示すもの)
  • プロジェクト実績資料(設計図面、施工計画書など)
審査のポイント
  • 専門性:業務内容が専門的・技術的であるか
  • 学歴・職歴との関連性:学んだ内容や過去の経験と業務内容が関連しているか
  • 報酬:日本人と同等以上の報酬が支払われるか
  • 企業の安定性:雇用企業の経営状態は安定しているか
ポイント:建設業での申請では、業務内容の専門性を具体的に示すことが特に重要です。単なる現場作業ではなく、専門知識や技術を要する業務であることを明確に説明しましょう。

書類不備による不許可を防ぐ方法

技術・人文知識・国際業務ビザの申請で不許可となる主な理由は書類不備です。以下の点に注意して、不許可を防ぎましょう:

よくある書類不備
  • 職務内容の説明不足:業務内容が抽象的で、専門性が伝わらない
  • 学歴・職歴との関連性が不明確:学んだ内容や過去の経験と業務内容の関連性が示されていない
  • 報酬額の不足:日本人と同等以上の報酬が設定されていない
  • 企業の経営状態の証明不足:赤字や債務超過など企業の安定性が証明されていない
  • 翻訳の不備:外国語の書類に日本語訳が添付されていない
対策
  • 職務内容の具体化:業務内容を具体的に記載し、必要な専門知識やスキルを明記する
  • 関連性の明確化:学歴や職歴と業務内容の関連性を明確に示す資料を準備する
  • 適切な報酬設定:同じ職種の日本人の平均給与を調査し、同等以上の報酬を設定する
  • 企業の安定性証明:決算報告書や事業計画書などで企業の安定性を証明する
  • 正確な翻訳:外国語の書類には正確な日本語訳を添付する
注意:建設業での申請は業務内容が単純労働と判断されやすいため、特に職務内容の専門性を強調することが重要です。具体的なプロジェクト例や、使用するソフトウェア、必要な専門知識などを詳細に記載しましょう。

建設業で技術人文知識国際業務ビザを取得した成功事例

建設業で技術・人文知識・国際業務ビザを取得した実際の事例を紹介します。これらの事例から、ビザ取得に向けたポイントや工夫を学ぶことができます。

施工管理として成功した事例

事例:施工管理として変更許可取得

経歴
  • ベトナムの建築短期大学で建築学を専攻
  • ベトナムの建設会社で3年間の実務経験
  • CAD、BIMなどの設計ソフトに精通
ビザ取得のポイント
  • 専門性の証明:建築学の学位と実務経験を証明する書類を提出
  • 職務内容の具体化:担当するプロジェクトや業務内容を具体的に記載
  • 適切な報酬:日本人の新卒設計士と同等以上の報酬(月給23万円)
施工管理という専門性の高い業務内容と、大学での専攻分野との関連性が明確だったこと、理由書において詳細な業務内容についての説明を行ったことが、ビザ取得の決め手になったと言えます。


技術人文知識国際業務ビザが難しい場合の代替手段

建設業の中でも現場作業が中心の職種では、技術・人文知識・国際業務ビザの取得が難しい場合があります。ここでは、そのような場合の代替手段として、特定技能ビザや技能実習制度について解説します。

特定技能ビザの活用方法

特定技能ビザは、人手不足が深刻な産業分野で外国人材を受け入れるための在留資格です。建設分野も特定技能の対象となっています:

特定技能ビザの概要
  • 在留期間(1号):1年、6ヶ月または4ヶ月(通算で5年まで更新可能)
  • 家族帯同:特定技能1号では原則不可、特定技能2号では可能
  • 対象業務:型枠施工、左官、コンクリート圧送、トンネル推進工、建設機械施工など
取得要件
  • 技能試験:建設分野の技能試験に合格すること(技能実習ルートもあり)
  • 日本語能力:日本語能力試験N4以上または日本語基礎テストに合格すること
  • 健康状態:健康であること
  • 年齢:18歳以上であること
メリット
  • 技術・人文知識・国際業務ビザよりも要件が緩和されている
  • 建設現場での作業も含む幅広い業務に従事できる
  • 技能実習修了者は試験免除の可能性がある
デメリット
  • 特定技能1号では家族帯同ができない
  • 特定技能2号への移行には実務経験や特定技能2号評価試験、もしくは技能検定1級に合格する必要があり、かなりハードルが高い。
ポイント:特定技能ビザは、現場作業が中心の職種に適しています。将来的には特定技能2号への移行も視野に入れ、キャリアアップを目指すことも可能です。

技能実習制度から育成就労制度への移行と注意点

2024年6月14日に技能実習制度を廃止し育成就労制度を新設する法改正が成立しました。この移行について理解しておくことが重要です:

育成就労制度の概要
  • 目的:「技術移転による国際貢献」から「人材の確保と育成」へと変更
  • 在留期間:原則3年間(特定技能への移行を前提)
  • 転籍:一定の要件を満たせば1~2年後に転籍可能
  • 日本語能力:就労開始前にN5レベル以上の日本語能力が必要
技能実習制度と育成就労制度の主な違い
項目 技能実習制度 育成就労制度
目的 人材育成による国際貢献 国内の人材確保と人材育成
在留期間 最長5年間 原則3年間
転籍 原則不可 要件を満たせば可能
対象分野 特定技能と一致しない 特定技能と原則一致
日本語能力 原則要件なし(介護はN4) N5レベル以上ないし相当の講習
移行スケジュール
  • 技能実習制度はおおむね2027年(改正法の公布日から3年以内)までは継続
  • 育成就労制度は2027年6月までに開始予定
  • 激変緩和措置として3年間の移行期間あり(2030年頃まで両制度が併存)

注意:建設業界で外国人材の採用を検討している企業は、この制度移行を見据えた計画が必要です。現在は技能実習制度が継続していますが、今後は育成就労制度への移行を視野に入れた人材確保戦略を立てることが重要です。


技術人文知識国際業務ビザ申請における専門家への相談

建設業での技術・人文知識・国際業務ビザ申請は複雑なため、専門家(申請取次行政書士など)に相談することで成功可能性を高めることができます。ここでは専門家への相談のメリットとタイミングについて解説します。

行政書士等に相談するメリット

建設業での技術・人文知識・国際業務ビザ申請において、申請取次行政書士などの専門家に相談することで以下のようなメリットがあります:

1. 専門的な知識とノウハウ
  • 最新の入管法や審査基準に精通している
  • 建設業特有の申請ポイントを熟知している
  • 過去の申請事例から成功パターンを把握している
2. 申請書類作成支援
  • 必要書類の洗い出しと準備をサポート
  • 理由書など重要書類の作成を支援
  • 書類の不備や矛盾を事前にチェック
3. 審査対応
  • 追加資料の要求に迅速に対応
  • 必要に応じて入国管理局との交渉や説明を代行
  • 不許可となった場合の再申請戦略を提案
4. 建設業特有の課題への対応
  • 建設業が単純労働とみなされないための業務説明を提案
  • 専門性を効果的にアピールする方法をアドバイス
  • 代替手段(特定技能ビザなど)の検討もサポート
ポイント:建設業での技術・人文知識・国際業務ビザ申請は他の業種に比べて審査が厳しくなる傾向があります。専門家のサポートを受けることで、申請の成功率を高めることができます。

専門家選びと相談タイミング

効果的な専門家のサポートを受けるためには、適切な専門家選びと相談タイミングが重要です:

専門家選びのポイント
  • 建設業の実績:建設業での技術・人文知識・国際業務ビザ申請の実績がある専門家を選ぶ
  • 料金体系:料金体系が明確で、追加費用などについても事前に説明がある
  • アクセス:相談しやすい場所にあるか、オンライン相談が可能か
相談のタイミング
  • 雇用契約前:雇用条件や職務内容の設計段階から相談することで、ビザ取得に有利な条件を整えられる
  • 申請の2〜3ヶ月前:必要書類の準備や戦略立案に十分な時間を確保できる
  • 不許可後の再申請前:不許可となった原因分析と対策を立てるために相談する
相談時に準備しておくと良い資料
  • 学歴証明書(卒業証明書、成績証明書など)
  • 職歴証明書(在職証明書、推薦状など)
  • 資格証明書(建築士、施工管理技士など)
  • 雇用契約書または雇用条件の概要
  • 予定している職務内容の詳細
  • ポートフォリオや過去の実績資料
注意:無料相談を行っている専門家も多いので、まずは気軽に相談してみることをお勧めします。

まとめ:建設業で技術人文知識国際業務ビザを取得するためのポイント

本記事では、建設業で技術・人文知識・国際業務ビザを取得するための条件やポイントについて詳しく解説しました。以下に重要なポイントをまとめます:

1. 専門性の証明が最重要
  • 建設業でも、設計、施工管理、プロジェクトマネジメントなど専門的な業務であれば取得可能
  • 単純な現場作業ではなく、専門知識や技術を要する業務であることを明確に示す
2. 学歴・職歴と業務内容の関連性
  • 建築学、土木工学などの関連分野での学位や実務経験が重要
  • 学んだ内容や過去の経験と業務内容の関連性を明確に示す
3. 具体的な職務内容の説明
  • 抽象的な説明ではなく、具体的なプロジェクト例や使用するソフトウェア、必要なスキルを詳細に記載
  • 専門性を裏付ける資料を提出
4. 代替手段の検討
  • 技術・人文知識・国際業務ビザが難しい場合は、特定技能ビザなどの代替手段を検討
  • 長期的なキャリアプランに基づいて最適なビザを選択
5. 専門家のサポート活用
  • 建設業での申請は複雑なため、専門家(行政書士など)のサポートを受けることが有効
  • 早い段階から相談し、戦略的な申請準備を行う
建設業でも、専門性の高い業務に従事する場合は、技術・人文知識・国際業務ビザの取得が可能です。本記事の情報を参考に、適切な準備と戦略でビザ取得を目指しましょう。
最後に:建設業界は日本の重要な産業であり、高度な技術や知識を持つ外国人材の活躍が期待されています。適切なビザを取得し、日本の建設業界で自身のスキルと経験を活かしてください。

この記事を書いた行政書士は
勝見 功一

はじめまして。京都市上京区でビザ申請手続きのお手伝いをさせていただいております申請取次行政書士の勝見です。
まだまだ若輩者ですが、持ち前のフットワークの良さを活かして迅速かつ誠実に対応させていただきます。初回の相談は無料ですのでまずはお気軽にお問い合わせ下さい。
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