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成功率ぐっとアップ!配偶者ビザ自分で申請するコツ

配偶者ビザの申請を自分で行うか専門家に依頼するか迷っていませんか?本記事では配偶者ビザを自分で申請するメリットとデメリット、そして行政書士を利用するメリットを詳しく解説します。費用削減や今後を見据えて入管手続きを学ぶチャンスといったメリットがある一方で、準備不足などで不許可の可能性がアップする恐れや準備にかかる時間と労力といったデメリットも存在します。あなたの状況に最適な選択肢を見つけるために各項目を丁寧に比較検討することが重要と言えます。また、許可後の将来の更新や永住申請も視野に入れた戦略的なアプローチについても触れていきます。この記事を読めば配偶者ビザ申請の全体像が把握でき、自信を持って次のステップに進むことができるでしょう。


配偶者ビザを自分で申請するメリットとデメリット

コスト削減と自己成長のチャンス

配偶者ビザを自分で申請することには、いくつかの大きなメリットがあります。まず最も大きな利点は、専門家への費用が発生しないことでしょう。申請取次行政書士などに依頼する場合通常8〜15万円程度の費用がかかりますが、自己申請ならこれを節約できます。また配偶者ビザの申請プロセスを通じて入管法やその申請手続きについて学べることも重要なメリットです。これは将来の在留期間更新や永住許可申請の際に役立つ知識となります。さらに自分で準備することで自身の婚姻関係や経済状況をより深く理解し、説明できるようになる場合もありますし、他人を介さない方が自由にできる方もいるでしょう。これは入国管理局の審査官に対してより説得力のある申請を行うことにつながる可能性もあります。また、配偶者ビザの申請はかなりのプライベート情報が含まれますので、守秘義務があるとはいえ行政書士などの専門家に話すことに抵抗のある方もいるかもしれません。ただし自己申請は時間と労力を要するため、十分な準備時間が確保できる場合に適しています。

時間と労力のトレードオフ

自己申請には注意すべきデメリットもあります。最も懸念されるのは準備が不十分となり不許可となるリスクが上がる可能性があることです。「許可率の低下」と表現する方もいるようですが、許可率が下がるわけではありません。ただ専門知識がない場合書類の不備や不十分な説明により審査に時間がかかったり、最悪の場合不許可になる可能性が生じる可能性があります。また、準備に多くの時間と労力がかかることも大きなデメリットです。必要書類の収集や作成、翻訳など、多岐にわたる作業を全て自分で行うないし手配する必要がありますし、必要書類についてどう記載すべきなのかも自分で調べて考えて記載する必要があるのです。さらに、複雑なケース(例:短い交際期間、大きな年齢差、離婚歴など)では標準的な申請以上の資料や説明が求められ、その対応が難しくなります。これらの要因により、ビザ取得までの時間が長くなるリスクもあります。自己申請を検討する際はこれらのデメリットを十分に考慮し、自身の状況や能力と照らし合わせて判断することが重要です。
よく、「専門家の方が申請するのと日本人(永住者)配偶者が申請に行くのとで許可されやすいか(許可率が上がるか)は変わりますか?」という質問をいただきます。
これについては「どちらでも変わりないだろうと思われます」というところです。
入管の申請は原則として書面申請ですので、提出した申請書やその添付書類で許可か不許可かは判断されるからで、結局は提出書面の内容次第だからです。
あえて言うなら日本人(永住者)配偶者本人が直接申請に来た方が入管側がその人となりを知る事が出来て良い影響がある、かもしれない、といったところでしょうか。

専門家に依頼するケース

特定の状況では専門家への依頼が有効です。例えば、複雑な事情(前婚歴や国際結婚など)がある場合や、自身で手続きを進める自信がない場合は専門家によるサポートが心強いでしょう。また、時間的余裕がない場合も専門家に依頼することで迅速かつ確実な手続きを実現できます。このようなケースでは、自分自身で全て行うよりも専門家との連携を考慮した方が良い結果につながる可能性があります。
項目 自己申請 行政書士利用
費用
時間と労力
作成書類の正確性 低〜中
専門知識の必要性 不要

配偶者ビザ申請の基本知識と準備

配偶者ビザの種類と要件

配偶者ビザ(正式名称:日本人の配偶者等)の申請には基本的な知識と十分な準備が不可欠です。まず、日本人配偶者等ビザは、日本人と結婚した外国人配偶者向けであり、その要件には有効な婚姻関係や経済的基盤などがあります。また、このビザには在留資格認定証明書交付申請という重要な手続きがありますので、その流れについて理解しておく必要があります。

必要書類リストと入手方法

一般的に必要な書類には以下があります:
  • 在留資格認定証明書交付申請書
  • 縦4cm×横3cm写真(最近6ヶ月以内)
  • パスポートコピー
  • 申請人の国籍国の婚姻関係証明書
  • 日本人配偶者の戸籍謄本
  • 日本人配偶者の身元保証書
  • 日本人配偶者の世帯全員分の住民票の写し
  • 夫婦や家族でのスナップ写真
  • 交際を裏付けるメールやラインなどの記録
  • 質問書
  • 経済的基盤証明書(直近1年分の住民税の課税証明書、給与明細など)
これらはどの役所や職場などから取得できるのか、取得にどのくらい時間がかかるのかを調べて時間がかかるものについては早めに準備しておくことが重要です。

申請前のチェックポイント

全ての書類が最新であるか確認し、不足しているものはないか再度チェックしましょう。また日本語以外の書類には翻訳文を添付する必要があります(英語については不要とする入管も多いです)ので、その準備も忘れずに行うことが重要です。この段階でしっかり確認しておくことで、その後の手続きがスムーズになります。

3. 配偶者ビザ申請書類の作成ポイント

在留資格認定証明書交付申請書の記入方法

この申請書は最も重要な書類です。記入漏れや誤記がないよう細心の注意を払って記入しましょう。他の資料と食い違う記載のないように正確に記載する必要があります。

質問書で必要な回答について

質問書では婚姻経緯などを詳細に記述します。入国管理局の審査官が真正な婚姻かどうかを判断する際の重要なポイントであり、ここでは具体的かつ誠実な回答が求められます。出会いや交際期間については時系列で説明するなどわかりやすく読めるように工夫すると良いでしょう。

翻訳文書の準備と注意点

外国語文書には日本語訳を添付します。翻訳は正確で分かりやすいものである必要がありますので、自身で翻訳する場合は注意してください。また翻訳者名も記載しておくことが求められます。

配偶者ビザ自分で申請の手順と注意点

申請書類の提出方法と流れ

準備した書類はオンライン申請が可能な方を除いて最寄りの地方出入国在留管理局に提出します。窓口で直接提出することが必要であることに注意してください。申請受付後の追加資料の提出は郵送による提出も可能です。この際には申請受付番号を必ず保管して封筒に記載するのを忘れないようにしてください。

申請後の流れと審査期間

通常、審査には約2〜3ヶ月程度かかります。ただし入管の混み具合や申請内容に左右される部分もかなりあります。2024年11月現在において、在留資格認定証明書交付申請がかなり時間を要するようになっています。この間は連絡先情報を正確に保ち、不明点について迅速に対応できるよう心掛けましょう。

追加資料の提出に備える

審査中には追加資料提出を求められることがあります。その際には迅速かつ適切に対応できるよう事前に資料を整理しておくことがおすすめです。先述の通り、追加書類の提出については郵送も可能です。

配偶者ビザ申請の成功率を上げるコツ

真実の婚姻関係を証明するためには

写真や手紙など交際中・結婚後の日常生活を示す証拠資料を豊富に提供しましょう。SNS上でのお互いとの交流履歴も有効です。また両家族との交流状況も示せればさらに良いでしょう。

経済的基盤立証について

課税証明書・納税証明書は当然として、安定した収入源を示すために給与明細や源泉徴収票など現在の収入を具体的な数字で示す資料も有効です。また将来計画について具体的に説明するのも良いでしょう。

申請書類の見栄えと整理の重要性

提出書類は整理整頓され見やすく構成されていることが重要です。インデックスを付けたり書類の種類ごとにセクションを分けるなど、審査官が効率的に確認できるよう工夫しましょう。また、手書きの場合は丁寧な文字で記入することも大切です。

配偶者ビザ取得後の生活と将来計画

配偶者ビザ取得後も、以下の点に注意が必要です。

在留期間更新の準備と注意点

初回の在留期間は通常1年または3年ですが、ほぼ1年といえます。更新時には婚姻関係の継続と経済的安定を証明する必要があります。永住権の申請のためには少なくとも3年の在留期間を取得する必要があるので更新についても日頃から必要書類を整理し、更新時期を把握しておくことが重要です。

永住許可申請への道筋

多くの場合、配偶者ビザで3年以上在留した後に永住許可申請が可能になります(上記通り3年以上の在留期間も必要)。永住許可には安定した婚姻生活、十分な収入、日本社会への貢献などが求められます。早い段階から計画的に準備を進めることをお勧めします。

日本での就労と社会保障

配偶者ビザでは就労制限がありません。しかし、在留資格の趣旨に反しない範囲での就労が求められるのは当然です。また健康保険や年金などの社会保障制度への加入と支払いを滞りなく行うことも重要です。日本での生活基盤を確立し、安定した生活を送ることが将来の在留資格の更新や永住許可申請にもプラスに働きます。

以上の情報を参考に、配偶者ビザの申請から取得後の生活まで計画的に準備を進めていくことが大切です。不明点がある場合は、専門家に相談することも検討するとよいでしょう。

この記事を書いた行政書士は
勝見 功一

はじめまして。京都市上京区でビザ申請手続きのお手伝いをさせていただいております申請取次行政書士の勝見です。
まだまだ若輩者ですが、持ち前のフットワークの良さを活かして迅速かつ誠実に対応させていただきます。まずはお気軽にお問い合わせ下さい。

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